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【活動報告】横浜STUDY TRIP

 2024年7月24日(水)、3月のSDGs QUESTみらい甲子園にて受賞したJICA賞の副賞としてJICA横浜にご招待いただき、受賞メンバーおよびソーシャルアクションチームの9名で訪問しました。その後、社会課題の解決を目指すお土産ショップであるhaishopの店舗とカフェを訪問し、一日を通して様々な視点から社会課題の解決や周知にたいする知見を得ることができました。 

横浜STUDY TRIPの行程 

 

●SDGs QUESTみらい甲子園に関して 

SDGs QUESTみらい甲子園とは、高校生がチームで社会課題解決のアクションアイデアを考えるコンテストです。 

kokusaiチームのプロジェクトである「Daisy Days for Kenya」は、ケニアのストリートチルドレンに関する啓発をアフリカ布の余り布を使用した商品開発を通して行うという活動(2021年9月から)で2023年度大会に応募しました。2024年3月、JICA市ヶ谷国際会議場で行われた東京都大会授賞式にて、独立行政法人国際協力機構(JICA)賞を受賞しました。その副賞として、書籍『JICA × SDGs 国際協力で「サステナブルな世界」へ』とJICA横浜での職員の方とのディスカッションの機会をいただきました。 

 

●JICA横浜に関して 

JICA横浜は、横浜市に位置するJICAの施設で、海外からの研修の受け入れなどの他に、海外移住資料館という日本人の海外移住の歴史や日系人の現在について展示を行っている施設があります。 

 

●JICA横浜ツアーでの活動 

[JICA職員とのディスカッション] 

 Daisy Days for Kenyaの活動概要をお話したのちに、JICA職員3名から、活動に対するアドバイスをいただいたり、私たちの活動に関する懸念点を聞いていただきました。 

そのほかにも、職員の方の過去の活動に関してもお話を伺うことができました。マラウイに青年海外協力隊で派遣された方からは、担当された活動内容、活動する中で感じた課題、言語の壁をどう乗り越えたか、などをお話ししていただきました。先生が足りないため数学の授業がない学校や、教科書を黒板にただ丸写ししている授業もあったそうで、教育において教師不足や教師研修が足りていないことが課題としてある、ということを実感されたそうです。 

大学での専攻分野や、JICAの前に勤めていらっしゃった職など、一つ一つの選択がご自身の運営されていたNPOに必要な知識を得るためであったり、関心のある社会課題について多角的な視点から見つめるためにされていたもので、学生である自分にとってとても響きました。 

 JICAでの活動全体に対する質問を3名の職員の方に伺いました。一番心に残った内容は以下のものです。 

私たちは、Daisy Days for Kenyaとしての活動を始めてから、知りたいことへの回答を求める難しさや、活動の方法が適しているのかどうか、ニーズにあったものなのかどうかを知ることなど、コミュニケーションに大きなハードルがあると感じていました。 

 現場で現地の方が抱える課題に最前線で向き合う方々に貴重なお話を伺うことができ、考えを深めていくきっかけとなりました。JICAとしては現地政府とのやりとりが主であるということから、住民が抱える課題について一人一人の声が反映されないのではないかという疑問がありましたが、のちに現地のNPOなどとも対話をされながら活動されているというお話もしていただき、しっかりと耳を傾けて活動をしていらっしゃることに感動しました。 

 

[海外移住資料館] 

 初めに職員の方に移住資料館や日本の移民の歴史についてお話いただきました。日本人の海外移住は150年という長い歴史があり、就労を目的とするものが多くあったそようです。広島県が全国第一位の移民を送り出した県だったそうです。ハワイへの移民から始まりましたが、サトウキビ畑での労働者として送り出され、出稼ぎ労働者であって永住を目的としたものではなかったそうです。また日本への移民は、ぺルーやブラジル出身の方が多く、こちらも労働力として移住するケースが多かったのです。 

 その後は資料館内をガイドの方に丁寧に説明していただきながら回りました。日本人が米国への移住を米国より「排日移民法」を出されたことによって制限された歴史についてのお話や展示物がとても印象的でした。また、日本からの移民が各都道府県ごとにどのくらいの人数いたのかを表す地図模型などがあり、視覚的に移住の歴史を学ぶことができる展示が多くありました。 

海外移住資料館での展示やお話に関して参加者はさまざまなことを考えたようです。 

 

[ポートテラスカフェでの食事] 

 最後はJICA横浜内にある食堂の「ポートテラスカフェ」でお食事をいただきました。ベトナムのフォーやタイのグリーンカレー、パナマのビーフシチューのロパビエハや中東のファラフェルサラダなど、他ではなかなか食べられないようなメニューもありました。 

 

●haishopへの訪問 

[haishop お土産ショップ] 

スタッフの方にhaishopのコンセプトや店頭に並んでいた商品の背景などについて説明していただきました。haishopはおみやげを通して社会的な課題について知ってもらうことをコンセプトにしているショップです。間伐材を使った爪楊枝や、海上保安庁の廃版海図を使ったレターセット、フィリピンの女性の雇用支援の一環で作成されたジュースのパックを使用した手作りのバッグなど、魅力的な商品がたくさん販売されていました。「商品から課題について考えてもらうきっかけを作る」と言ったところが、私たちkokusai チームに通ずるものがあると感じ、インスピレーションとなりました。部員は「私たちの活動の理想系である。商品のクオリティや広報から伝えたいことがしっかり伝わってきた。」といった感想を持ったようです。 


[haishop cafe] 

最後にカフェでお茶をしました。このカフェでは、オーガニックやヴィーガンの食材が使用されているメニューがたくさん並んでいます。おしゃれな雰囲気があり、社会課題に配慮しているという情報を知らない人でもカフェとして利用することもあることから、課題を知るきっかけとして非常に素敵だと感じました。 


●1日のまとめ 

1日を通して、様々なお話をしていただく中で自分たちの活動に照らし合わせて考えることによって、今後活動が発展していくために必要な要素や考え方をたくさん学ぶことができました。JICA横浜の職員の皆さん、haishopさん、貴重な体験をありがとうございました! 

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